脳力開発とは…
「脳力開発・情勢判断学」は、どんな時代でも成果を出せる
自らの脳細胞回路つくり、根っこつくり、新しい基礎習慣つくりのことです。
【脳細胞の素材は万人共通…だが…】
誰もが、大脳に約140億個、小脳に約1000億個の脳細胞を持っています。
これは素材や素質という意味では、どのような人にも平等につくられており、個人差はほとんどありません。万人共通の人間の最高の資産なのです。
にも関わらず、人生が変わってくるのはなぜでしょう?
実は、その違いを生み出しているのは「脳細胞回路」にあります。
【頭を使う? 脳を使う?】
多くの人が「自分は頭を使っている」と言います。
しかし、「頭を使う」ことは、脳のすべての機能を使っているわけではありません。
「頭を使う」ということは「大脳」で「意識を働かせる」ということで、脳の5%分を使っているだけなのです。
ところが、人間は「意識」の方しか確認できないので、そのわずか5%の「大脳」で考えたことだけを、自分のすべてであると思い込んでいます。
でも実は、「無意識」として人間の思考・言動の95%分を指令しているのは、「小脳」の方なのです。
「無意識」は、身体や臓器を動かすという生命維持だけに働くものではなく、人間性として、「手・足・口」のあらゆる動きに現れます。これは別の言い方をすると「思考習慣、行動習慣」などとも言われる「すでにでき上がった小脳の習慣の回路」なのです。
つまり、思考も行動もほとんどは「脳(=小脳)を使っている」のです。
【小脳に習慣の脳細胞回路ができるまで】
脳の95%を占める「無意識」とは、意識しなくてもできるように、「習慣」として小脳に回路づけされた思考・行動です。
「小脳の習慣の回路」は、何度も同じ思考や行動を繰り返すことで、脳内に轍のような回路としての道をつくっていきます。その回路は、ニューロンという無数の神経細胞からできており、特定の行動を繰り返すほどそのニューロン間のつながりがシナプスとして強まります。また逆にできてしまった悪い習慣も、小脳にエラー信号を送ることでつながりとなるシナプスを消し、行動を断つことができるのです。
この無意識化は、脳の負担を減らし、効率化するために行っているので、これ自体は悪いことではないのですが、一度できた回路を変えるには、脳の機能を補う“仕組み”で「行動、整理、反復」を繰り返すことが必要です。
つまり、この“仕組み”さえあれば、小脳の習慣である人の思考・言動のほとんどが変わるので、この脳の95%にあたる「小脳の習慣の回路」が変わり、人生も変えられるのです。
また人間は誰しも100%同じ人生を送っていない上、日々経験が積み重なるので、この回路は誰とも同じになることはなく、そこに人生の差が生まれます。
これが「脳力開発」「情勢判断学」です。
【脳細胞回路は大人になっても変えられる!】
「脳力開発」の特長は、“人間の「手・足・口」の動きから、その人の小脳がもつ無意識の習慣が分かる”というところです。つまり、表面的な行動(現象的行動)を遡っていくことにより、人間の原理原則の法則が分かり、その人の脳のつくりが分かるのです。
そこで「脳力開発」では、素晴らしい人に共通する「手・足・口」の動き(ふり)とその行動指令の基となる「脳のメカニズム」について、誰もが学べるようにシンプルに3つに体系化しました。その内容についても、最近の脳神経科学の進歩が後追いで正しさを裏付けています。
大人になってからでも、「意識」して「行動・整理・反復」を繰り返すことで、新たな脳細胞回路をつくり、「無意識」の「小脳の習慣の回路」へと変化させられることは、すでに科学で証明されています。
すでにできた「小脳の習慣の回路」を見直し、本来持っていながらも十分に発揮されていない「脳力」をもっと表に引き出して、新しい脳細胞回路つくり、根っこつくり、新しい基礎習慣つくりに取り組んでいただけたらと思っています。
創始者:城野 宏
1913年 誕生。
1938年 東京帝国大学法学部政治学科を卒業、その後戦争で中国へ渡ります。
1964年 18年間の監獄生活の後、51歳で日本へ帰国。
1969年 城野宏経済研究所を発足し、脳力開発・情勢判断学を提唱します。
脳力開発の基礎となる11の指針の考え方は、城野氏本人の戦争体験や
投獄生活などの様々な体験から生み出されたものなのです。
その後、日本アラブ協会理事長、財団法人日本教育文化協会理事長など
様々な方面で活躍、また30冊以上の著書を発刊しました。
1985年 72歳で逝去。